私が居たところは真っ暗でとても寒くとても狭かった。 自分の呼吸を、止まない心臓の鼓動を呪った。 それでも、視線をあげると世界は美しかった。 どこかに逃げ出したい、ここではないどこかへ行きたいと願って止まないのに目の前に広がる世界は酷く美しく、…

静かになればなるほど聞こえる音がある。 それは、水の底から次々に登っていく気泡のように 降り始めた雨音のように 小さな子供が聞かせてくれるお話のように 炎がパチパチと揺らめくように 風で揺れる木々のざわめきのように 踊るように、軽快に、揺れて暖…

自分の方向性が確立していくと、今までいいと思っていたもが自分に合っていなかったということを、実感します。相手は何も変わっていないのにね。まだまだ遠くへ行けるかもしれない、高く飛べるかもしれない、ちょっとの期待と、あなたと、誰かと、ここから…

少しでも、自分が好きだと思えるあなたで居てほしい。 あなたの笑顔で救われる誰かが必ずいる。 それ以上のものなんてないと、どうか知っていて。

ただただ鮮烈であれ、その目に焼き付くように どうか残像でもいい、希望になりますように

自転車のチェーンが外れた。適当に自転車を歩道の端に寄せ、後輪のタイヤの隙間に手を入れてチェーンを手繰る。考え事をしていて頭はぼうっとしていた。どうやってなおすんだっけ。「ひとりで直すの、しんどいですから」友人の言葉を不意に思い出した。 数ヶ…